ジェネシス・ミッションの打上げ準備整う


 
 今月30日、太陽のサンプルを採取するNASAのジェネシス・ミッションが打上げられる。高速の太陽風となって噴き出す荷電粒子を採取して地球に持ち帰る、宇宙開発史上最初のミッションである。このミッションにより、正確な太陽の組成や太陽系誕生とその進化に関する貴重な情報が得られる。採取されるサンプルは10〜20マイクログラム、数粒の塩粒の重さに相当する量である。

 探査機の頭部は、直径1.5m高さ1.3mのディスク状のサンプル回収カプセルで、中には太陽風の粒子を取り込む高純度のシリコン製のサンプラーと呼ばれる採取盤が2枚取り付けられている。採取されたサンプルは、サンプル・コンセントレーターで圧縮されて、その下にあるサンプル・キャニスターに蓄えられる。探査機の底部には、太陽風の速度、密度、温度および組成を測定するイオン・モニターなどが取り付けられている。

 打上げから3ヵ月後の10月、探査機は地球の大気や磁気環境の影響を受けない領域(太陽と地球の重力のバランスがとれたL1ラングランジュ点)に到着し、3年間太陽の周りを周回しながら太陽風のサンプルを採取する。

 2004年8月、地球の大気圏に投入されたサンプル回収カプセルは、パラシュートを展開して降下する。同年9月、アメリカのユタ州にある米空軍訓練基地の上空で、カプセル回収の特別訓練を受けたパイロットにより回収される。太陽風のサンプルは、テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターに運ばれて分析される。


http://www.jpl.nasa.gov/