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ベールを脱いだ木星の磁気圏
通常では見ることができない木星の磁気圏の様子が明らかになった。2000年12月30日、木星に最接近した土星探査機カッシニの測定データを基に、漆黒の宇宙空間と明確な境界を描く巨大な泡状の磁気圏の図解が作成された。
通常ではみることができない木星の磁気圏の様子が明らかになった。木星の磁気圏の図解は、土星探査機カッシニが木星から約1000万キロまで最接近した2000年12月30日、探査機に搭載されたイオン・中立カメラが測定したデータに基づき作成された。暗黒の宇宙空間にはっきりとした境界線を描いている磁気圏の様子が分かる。
木星の磁気圏は太陽系最大の物体で、その大きさは、木星(直径約14万キロ)自身の100倍にも達する巨大な泡状の物体である。衛星を含む木星系の物体のすべては、この磁気圏の中に包み込まれている。
画面の中央に見える黒い点が木星で、そこから外縁に向かって放出される強力な磁力線が見える。木星を取り囲むドーナツ状の環は、衛星イオを包むイオ・トーラス(衛星イオの噴火で生じた荷電粒子で構成される3次元の環)である。探査機カッシニの観測で、太陽風の圧力で収縮する磁気圏が認められ、木星のごく近い周囲ではほぼ光に近い速度で飛び交う活発な中性子やイオン化した原子でできた広大な星雲も認められた。
探査機カッシニの木星接近に伴い、2001年1月10日には、木星探査機ガリレオとの共同観測が試みられた。磁気圏の外縁を境に、外側から探査機カッシニが、内側から探査機ガリレオが、月と地球の平均距離(約37万キロ)の20倍離れた位置で磁気圏の2点観測を行なった。この共同観測には、ハッブル宇宙望遠鏡やX線観測衛星チャンドラも動員された。ミッションの関係者によれば、共同観測で得られた情報は、地球の磁気圏のさらなる解明に役立つとのことである。共同観測の詳細は、http://saturn.jpl.nasa.gov/でご覧下さい。
http://www.jpl.nasa.gov/
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