宇宙はほぼ137億才、今後も膨張し続ける

誕生から38万年後の宇宙の最も古い光の分布図。 赤が高く、青は低い。

 
 NASAは2月11日、人工衛星WMAPが観測したデータから、ビッグバンで誕生した直後の宇宙の様子を示す最も古い光の温度の分布図を公開した。宇宙の年令については、昨年4月にNASAの研究グループが年老いた星たちの観測結果から、宇宙の年令は130億〜140億才(ホット・トピックス2002年5月1日)と推定したが、今回の観測でほぼ137億年と具体的に年令が示されたことになる。

 人工衛星WMAP(Wilkinson Microwave Anisotropy Probe)は、2001年6月に打上げられ、地球から150万キロメートル離れたL2ラグランジュ点の領域で、誕生から38万年後の名残として降り注ぐ電磁放射(宇宙背景放射)の温度などを100万分の1の精度で観測した。WMAPは、従来の観測と比較して観測領域が宇宙全体にわたっていることや、観測能力(分解能)や天の川銀河などに前景汚染を取り除く能力がはるかにすぐれているため、

 宇宙の年令については今回の観測結果で決着がつけられるものと考えられている。WMAPの観測の主な点は次のとおりである。 宇宙の年令は137億年±2億年、平らで今後も膨張し続けて収縮することはない。 宇宙全体のエネルギーうち、バリオン物質(水素のような原子でできた通常の物質)が僅か4±0.4%、ダークマター(未解明の暗黒物質)が23±4%、そして73±4%が宇宙の膨張に係わると考えられているダークエネルギー(アインシュタインが予言した宇宙定数)である。 また、宇宙誕生後の1億〜4億年の間に星が生まれそして銀河が形成された。星の誕生は、従来予測されていたより早い時期に起ったことが明らかになった。 WMAPミッションは4年間続けられる。


http://www.nasa.gov

 

               ブラウザのBACKボタンで戻って下さい