太陽系惑星の新しい定義
小惑星セレス、衛星カロン、2003UB313が新に仲間入り?

新定義に基づく太陽系の惑星

提供:IAU/Martin Kornmesser

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冥王星(上)とカロン(下)  

提供:NASA/ESA

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2003UB313(想像画)  

提供:NASA/ESA/A.Shaller

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小惑星セレス   

提供:NASA/ESA/J.Parker/P.Thomas/M.McFaden

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国際天文学連合(IAU:本部パリ)の惑星定義委員会は16日、チェコのプラハで開催中の総会(14〜24日)で太陽系の惑星に関する新たな定義を提案した。新定義が24日の総会で承認されば、小惑星セレス、衛星カロン及び2003UB313(エッジワース・カイパーベルト天体)が惑星の仲間入りする。新しい惑星は、米国の天文学者クライド・トンボーが冥王星を発見した1930年以来である。

これまで約2年間、世界の天文学者を中心に新しい惑星の定義について論議されてきた。それは、以前から冥王星の惑星としての資格に疑問が投げかけられていたことや、冥王星より大きい2003UB313を含む、直径1000kmを超える巨大エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)が発見された(http://www.planetary.or.jp/HotTopics/topics060419_1.htm)ことにより、惑星の定義を見直す必要に迫られたためである。

こうした点を踏まえ、IAUは天文学者、作家、歴史学者などから成る7人の惑星定義委員会(Planet Definition Committee)を設置し、太陽系の惑星に関する新たな定義の検討に入った。今年の6月末と7月早々、同委員会はパリにおける会議で新しい定義をまとめ、16日の総会へ提案した。

新定義は、1)恒星(太陽)の周囲を周回していて恒星や惑星の衛星ではない天体であること、2)ほぼ球状の形を維持する十分な重力(self-gravity)があることを惑星の条件とした。また、天体の質量が5x1020kg以上、直径が800km以上であることを、付帯条件とした。

上記の条件を満たす天体として同委員会は、小惑星帯で最大のセレス(直径約950km)、冥王星の衛星カロン(直径約1200km)、第10惑星としてIAUに申請済みのエッジワース・カイパーベルト天体2003UB313(申請名:ゼナ)を挙げた。衛星カロンについては、冥王星との大きさの比率から、二つの惑星が互いに周回し合う「二重惑星」という考えを認めた。

24日の採決で新定義が承認されれば、太陽系の惑星は12個に増える。文字通り、世界中の惑星天文学の教科書が書き換えられることになる。しかし、この他少なくとも12個の天体が新惑星の候補に挙がっているので、将来その数はさらに増えると考えられている。

新定義が承認されれば、冥王星は他の8個の惑星と起源が異なるという意味で、プルートン(Pluton:冥王星型惑星)と呼ばれることになる。この名前は、海王星以遠の領域を周回し、その公転周期が200年以上(冥王星は248 年)の天体に与えられる。冥王星、カロン及び2003UB313(540年)はプルートンに属することになる。一方、8個の惑星は、古典的惑星(Classic Planet)と呼んで区別される。24日の採決の結果が注目される。

 

http://www.iau2006.org

                                                          

 

 

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