火星の中緯度地域に氷河の氷の堆積

 

MROが観測した火星の氷河の氷

画像提供:NASA/JPL-Caltech/ASI/University of Rome/Southwest Research Institute

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マーズ・リコネッサンス・オービター(MRO)に搭載された浅い地表下を探査する機器であるシャロウ・レーダー(Shallow Radar)が、火星の中緯度地域の広範囲の地表下に氷河の氷が堆積していることを発見した。上の画像は、北半球のデューテロニラス・メンサ(北緯42.2度、東経24.7度)と呼ばれる地域の氷(青紫)の分布状態を示している。メンサとは平らなテーブル状の地形のことである。黄色い線は、MROがレーダー観測(250回)行なったことを示す走査線である。

厚さ1kmの地表下の氷は、デューテロニラス・メンサの急峻な崖や丘の斜面の近くで発見された。かつてこの地域の全面を覆っていた氷河の氷は、その後の幾たびもの気候変動で昇華してしまったために堆積箇所が減少した。発見された氷河の氷は、崖や丘から落下した岩石や岩屑で覆われたために昇華をまぬがれたと考えられている。

今回の発見は、極地以外の地域における氷の存在を突き止めた画期的な発見である。こうした地表下の氷は、渓谷やクレーターの内部にも閉じ込められていると考えられている。特にメンサは、未来の地表下の氷の掘削ミッションの有力な候補と考えられる。上の画像は、1050km x 775kmの地域を撮影したものである。

 

http://www.jpl.nasa.gov

                                                        

 

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