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ハッブル宇宙望遠鏡が見た宇宙


2002年3月の画像 

オリオン座のLL Ori星のボーショック

 地球から1500光年離れたオリオン座には、次々に新しい星が誕生するオリオン大星雲(M42)がある。ハッブル宇宙望遠鏡が、この星雲で誕生した若い星、LL Ori(オライ)によるボーショックを捉えた。ボーショック(bow shock)は、前進する船のへさきに生ずる波形が三日月に似ていることから由来している。地球圏についていえば、太陽風が地球の磁気圏にぶつかって偏向し、速度が急激に減少して生ずる磁気圏周囲の境界領域のことである。

 LL Ori(画面の明るい点)のボーショックは、この若い星が吹き出すはげしい恒星風(太陽風と同じ高速の荷電粒子の流)が、画面右下に位置するオリオン星雲の中心から吹き上げるガスの流とぶつかり合ったため生じた。三日月形のボーショックが、画面にくっきり浮かび上がっている。

 この画像は1995年2月に撮影された。