|
渦巻銀河M104。お馴染みのメキシコの山高帽子(ソンブレロ)に似ていることからソンブレロ銀河の名前がついた。広大な宇宙で、最も神々しく写真栄えのする銀河の一つである。地球から2800万光年離れた乙女座の南端にある。
画面は、地球からほぼ真横に見た銀河で、帽子のつばにあたる暗い部分はちりが集中している領域である。ここでは、光が吸収されそして散乱する。この銀河は肉眼では見ないが、小さな望遠鏡で見ることが出来る。
この銀河の直径は5万光年、おとめ座銀画団の中では最大級の質量を持つ銀河で、我々の太陽の8000億個分に相当する。この銀河は大小2つのディスクはからなっている。内側の小ディスクの中心には、我々の太陽の10億倍の質量を持つブラックホールがあると考えられている。
ところで19世紀には、この銀河は若い星を取り巻く明るいガスのディスク、つまり天の川銀河に位置する原始恒星系円盤であると考えられていた。しかし1912年、観測した天文学者のV.M.スライファー(Slipher)により、秒速約1120kmの速さで地球から遠ざかる別の銀河であることが確認され、宇宙が拡大していることを立証する手掛りとなった。この画像は今年の5〜6月、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した5枚の写真を合成したものである。
|