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COSMOS
6.出版については―――
朝日新聞社に、幸いにもカール・セーガンに関心のある木村繁氏が科学部長でおられ、セーガンが日本では十分知られていないことから、本の出版とドッキングしたシリーズ記事の掲載も考えてみるべきだろうと、話していただいていた。
しかし、それには社内関係各所の調整が必要で、まだ本の内容について材料不足であることや、セーガンがジャーナリスティックすぎるとの批判的反論もあり、一気には進まなかった。やがて、担当専務、常務まで了解を得て、塚崎定一事業開発担当役員のもと、あらゆるメディアミックス展開を考えて見るから具体案を出してみてほしいと協力体制が作られた時点で、朝日新聞のバックアップは強力な推進力となっていった。
まず出版は、木村繁訳で「コスモス」上下巻を10月28日発行、その抄訳が、本誌第4面に連日「COSMOS」のロゴがついたコラムで9月2日から、なんと36回と番外特集まで連載され、この機会に、これまでカール・サガンとかカール・セイガンと表記されていたのを、本人とも相談されて、カール・セーガンと統一されるということがあった。
この頃、翻訳されていたカール・セーガンの本といえば
・「異性人との知的交信」
金子務訳 河出書房新社 1976年刊
Communications with Extraterrestrial Intelligence.
1973
・「宇宙との連帯」――異星人的文明論――
福島正実訳 河出書房新社 1976年
The Cosmic Connection : On Extraterrestrial Perspective.
1973
・「エデンの恐竜」――知能の源流をたずねて――
長野敬訳 秀潤社 78刊
The Dragons of Eden : Speculations on the Evolution
of Human
Intelligence, 1977
(1977年度ノンフィクション部門ピューリッツア賞受賞)
ピクチャーブックについてはこれも幸いに、旺文社が新しい科学雑誌発刊の計画があり、その先導役に格好の企画としてとりあげられた。ただ、計画に至る出足が遅かったことから、事前準備が不足で、番組制作中の記録写真の集まりが難しく、当初13冊の計画が4冊本となる。
しかし、NASAの当時としては珍しい写真などを収録した見事な「COSMOS/宇宙」に仕上がり、第一巻が10月30日刊、以下毎月刊行となった。
・「COSMOS/宇宙」
カール・セーガン構成、小尾信弥監修
1.地球と銀河を結ぶ8億光年の旅
2.宇宙にただよう惑星と彗星
3.人類と宇宙のかかわりあい
4.果てしない宇宙へ向って
山本英夫書籍担当役員以下の工夫と努力により、放送と連動して、旺文社刊行の各学年雑誌(小学6年、中学1年、2年、高校1年、2年)に積極的なパブリシティを展開されピクチャーブックも10刷を越える売れ行きになっていった。
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