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COSMOS
8.アドリアン・マローン来日
「コスモス」放送にあたって、当初から大きな問題だったことは、アメリカはPBSでの放送のため、一時間枠といえば内容58分、しかし日本の民放での一時間枠は54分枠、さらにCM設定があるため内容を10分以上短くする必要があった。これには制作責任者のマローン氏の了解が必須であり、その立会い下で編集するしか方法はないということだった。
アメリカでの本編制作のすべてを10月1日に終えるや、夫妻で10月6日に初来日してもらい、翌7日から17日まで編集作業に従事してもらった。
彼から見れば、日本の「要求」は、文豪シェイクスピアに向って貴方のドラマの一割以上をカットしてくれと頼むくらい無謀なことだと、大ムクレだった。が、日本側の番組に期待する姿勢を了解されるにつれて、アメリカでカットしていた映像も交えて本腰入れて再編集する力の入れようとなった。そして、日本のNHKのドキュメンタりーは叙情的すぎる、映像に事実を語らせることが重要だと説き、その点、カール・セーガンとも随分やりあったと批判的だった。実のところ、「コスモス」完成につれて二人の仲はむしろ険悪さを増し、二人の来日が重ならないように配慮したということもあった。
横内正さんによる日本語版制作の合間をぬって、新聞雑誌のインタビューに応じるほか、京都や奈良東大寺落慶法要などを見学し、将来「ヤマト」と題するドキュメンタリーを制作したいと、意欲的な人だった。
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