COSMOS


コスモス梗概

第1話 150億光年への出発

 壮大な宇宙空間の中、私たちは今どこにいるのだろうか。人間はいつ、どこから来たのだろうか。

 宇宙と人間を理解するために第一話で私たちは二つの大きな旅を体験します。

 ひとつは宇宙空間の旅。私たちは想像の宇宙船に乗って、現代科学で知りうる宇宙空間の半分の距離から遠く地球へ向かう。毎秒30万キロ。1年に10兆キロの光のスピードで80億年かかる、はるかかなたの地球。私たちは宇宙船に乗り千億もの星が集まる星雲が、千億も散在する広大な星雲帯を通過したのち、たった一つの星雲に過ぎないわが銀河にたどり着く。2500億の星の集まり、銀河、パルサー(準星)、レッドジャイアント(赤色巨星)、バイナリー(連星)。数多くの特殊な天体や、太陽系に似た天体系をもつ多くの星と出逢いながら、宇宙船はついに太陽系に入り、巨大な月をともなう氷につつまれた冥王星や、ガスの環に囲まれた土星など8つの惑星をめぐって終着地の青く小さな天体、地球にもどる。

 もう一つの旅は宇宙の始まり、原初大爆発、ビックバンから現代に至る150億年を1年365日のカレンダーに圧縮したコスミックカレンダーで体験する茫々たる時間の旅である。宇宙誕生は1月1日、人間の誕生は12月31日の夜10時30分。文字を使い出したのはほんの数秒前のことだ―――。


第2話 宇宙の音楽

 初期の地球に豊富にあったと思われる水素・水・アンモニア・メタン・硫化水素を混合して、これに放電する―――1950年、地球上のすべての生命を基本的に構成する有機分子を、アメリカの科学者ミラーは、こうしていともたやすく試験管の中でつくり出した。40億年前、太古のガスと稲妻のエネルギーによって、地球上にこれと同じような、生命の材料となる有機分が発生した。偶然にもこれらのガスは木星にも存在し、宇宙のほとんど全域に存在するものである。

 今、この地球はさまざまな生命に満ち満ちている。しかし、この生命の声は宇宙の中の唯一の声なのだろうか?それとも宇宙にはもっと他に、10億の異なった声があるのだろうか?

 第2話では、コンピュータアニメや細胞の特殊撮影を駆使して、地球の生命の発生と進化の驚くべき過程が説明され、さらに、地球以外の生命が探求されます。


第3話 天空の調和を求めて

 太陽ではない!地球が太陽をまわっているのだ―――協会の権威に抗して、文字どおり天と地をひっくり返す法則を解明したコペルニクス。円周ではない!惑星は長円を描いてまわっているのだ―――惑星軌道に関する法則を次々に明らかにしたケプラー。彼らの発見した法則のもとで、一定の惑星軌道を保ちつづける宇宙。

 第3話では、宇宙の法則を発見した科学者がドラマティックに登場し、太陽系の構造や惑星軌道を解明していきます。また、もし、万有引力の法則が少しでも変わったら地球はどうなるか、コンピュータアニメで興味深い仮説をお目にかけます。


第4話 天国と地獄

 1908年、中央シベリアに巨大な火の玉が落下し、大爆発。大災害を引き起こすという事件があった。その衝撃波は地球を2回まわり、多数の細かいチリが地球をおおった。これはツングースの事件として知られる彗星の大衝突事故である。美しく穏やかな天体、地球も、時としてこのようなアクシデントに見舞われる。また、気候の地軸の変動もしばしば起こる。地球は潜在的に不安定なのである。

 第4話では、彗星や流星の襲来、月のクレーター、火星の氷河、金星の灼熱地獄など、太陽系惑星間に起きているさまざまな破壊的現象を地球と対比しながら見ていきます。

 そして、せーガン博士は「地球は小さな壊れやすい天体です。特に他の天体と比べ、地球では人間という知的生物が自然を変え、環境を汚染し、天体破壊者になる可能性が強い」と訴えます。