COSMOS


コスモス梗概

第5話 赤い星の秘密

 赤く輝く火星は私たち地球に最も近い星として、ふるくから空想と、そして論争の絶好の標的だった。H・G・ウェルズが考えたタコのような火星人。ローウェルが信じた運河の存在。生物はいるのか、いないのか・・・。

 第5話で私たちは、せーガン博士とともにこの赤い星の表面に降下します。バイキングが撮影した写真やデータにもとづいて、一つ一つ明らかにされる火星の謎。精巧な模型とNASAの写真を使った特殊効果によって、いかにも火星に降り立っているかのようなトリックシーンが現れ、私たちは赤い地表に立って、この火星は誰のものか、多数の探査機がここを走りまわったら火星はどんなことになるだろうか、最近を地球につれ帰る恐れはないのだろうか、そんな問題を合わせてとりあげます。

 
第6話 大航海物語

 私たちの歴史が“探検と冒険”の時代と呼んでいる17世紀。オランダでは航海術と天文学が一気に花開き、近代的な宇宙観を発展させていた。この大航海時代のスピリットを今に受け継いでいるのが、現代の宇宙帆船ボイジャーといえる。広大な太陽系へ―――。今、人間が海に向かって出帆するときが来た。

 第6話では、NASAのボイジャー計画の拠点であるJPL(ジェット推進研究所)を訪ね、宇宙探検の苦闘の歴史をたどるとともに、ボイジャーが捉えた最新の天文学データを駆使して、木星、土星、あるいはそれらの衛星で、地球外で初の活火山が発見されたイオ、地球に非常によく似た環境をもつタイタンの謎に迫る。そして、想像の宇宙船に乗って、太陽系の宇宙への航海へと旅立ちます。


第7話 天のかがり火

 星は空のたき火だ。いや天上をおおう獣皮の穴だ。―――古来、人々は星についていろいろな思いをめぐらせた。銀河についても、ブッシュマンは“夜の背骨”と呼び、ギリシャでは“天の女神ヘラの乳(ミルキーウェイ)”であると・・・。こうした空想や神話に最初の科学の光をあてたのは、紀元前6世紀、エーゲ海のサモス島を中心に栄えた古代イオニア人たちである。

 第7話では、このサモス島を訪ね、宇宙の支配原理は観察と実験によって明らかになると信じた世界最初の科学者たち―――ピラミッドの高さを測る方法を考えたターレス、日時計や宇宙儀を作ったアナリシマンダー、原始を発見したデモクリトウス、月の相や食についての理論を考えたアナクサゴラスら、イオニア派の科学の実証を試みながら、「星とは何か?」が興味深く解明されます。


第8話 時間と空間の旅

 地球から土星までは光の速さで80分。天の川の中心までは3万年かかる。私たちが目にするアンドロメダ星雲の光は、200万年前にそこを出発したものだ。現在最も速い宇宙船ボイジャーの速度が光速の1万分の1という点から考えても、宇宙は気の遠くなるような広さである。この広大な宇宙を旅するにはアインシュタインの理論を抜きにしては語れない。

 1899年代のイタリアに、つまらない質問をしすぎるとして学校を退学になった一人の少年がいた。この少年が、のちに光速の謎に挑み、時間と空間の2次元的な概念を革命的に変えてしまったアインシュタインである。

 第8話では、彼の相対性理論のわかりやすく解説し、果たして光速に迫る方法はあるのか、他の恒星への旅は可能か、またタイムマシンはありうるかなどについて考えます。