**********************************************************************        ☆☆☆☆☆ TPS/Jメール ☆☆☆☆☆ ********************************************************************** 今週のもくじ  ・YMコラム ・ヒューストンレポート (今週はお休みします)  ・ホットトピックス   (配信済み) ********************************************************************** ********************************************************************** ☆☆ YMコラム ☆☆ (NO.445)    曜日の名前について 9月17日の本コラムで、曜日の順番と惑星の名前の関連について    説明した(バックナンバー参照)。日本語についてはそれでカタ    がついたが、WednesdayとかFridayなど、一見して惑星の名前と    関係ないものもあるので、「それは後日」と書いたところ、「早    く書いてくれ」とメールで催促する方がおられたので、ここでそ    れを記しておく。    ラテン語系の言葉の代表としてフランス語をとり上げると、日曜    日から土曜日までが、dimanche, lundi, mardi, mercredi, jeudi,    vendredi, samediとなっており、惑星名からの逸脱は、日曜の    dimancheと土曜のsamediだけである。他の曜日の呼び名は、英語    のMoon(Lunar)、 Mars(軍神マルス)、Mercury(ゼウスの使いメ    ルクリウス)、Jupiter(ゼウス)、Venus(美の女神ヴィーナス)    の語幹との類似から想像されるように、惑星の名と相応している    ようである。日曜日は、ラテン語におけるdies Solis(太陽の日)    とdies dominica(主の日)という2種類の中から、カソリックの    信仰篤い国であったため後者の言い方を選んでdimancheにしたも    の。土曜日はsabbath(安息日)という表現を選択してsamediに    したのである。    これに反して、アングロサクソンの英語やゲルマン系の代表選手    であるドイツ語では、Sunday/Sonntag, Monday/Montag, Tuesday/    Dienstag, Wednesday/Mittwoch, Thursday/Donnerstag, Friday/    Freitag, Saturady/Sonnabend or Samstagというように、綴りの    音が似ているところから語源が同じであろうことは類推できる。    日曜日と月曜日はそのものずばり太陽と月の英語、ドイツ語に由    来しているので文句はない。では残りの曜日を順番に片づけてい    こう。ここでは英語だけ見ていこう。    火曜日は、8世紀から11世紀ごろに使われていた古代英語では、    Tiwesdaeg(Tiwチューの日)だった。紀元前にスカンディナヴィ    ア半島南部からバルト海沿岸に住んでいたゲルマン民族は独自の    北欧神話を持っていた。この北欧神話が、じっくり読めば実に面    白い。ここでは詳細には述べないが、ぜひ一度は手に取られるこ    とをお薦めする。TiwまたはTiu, Tyr(チュー)はこの神話に登場    する勇猛果敢な戦の神で、ローマの軍神マルスになぞらえられる。    だからラテン系のフランスで火曜日「マルスの日」(mardi)が、ゲ    ルマン系で「チューの日」)Tuesdayになったのもむべなるかな。    次に水曜日。古代英語ではWodnesdaeg(ウォーデン、オーディン    の日)だった。オーディンは北欧神話では随分と勢力のあった神    だが、ギリシャやローマの神話とはまた筋書きが違うので、必ず    しも一対一には対応しない。結局のところこれはローマのメルク    リウスに対応づけられてWednesdayとなった。    木曜日Thursdayは、古代英語「トールの日」から来た。「トール」    の頭文字は今の英語のアルファベットにない字なのでここでかけ    ないが、トールはオーディンの長男で雷神。ギリシャのゼウス、    ローマのユピテル(ジュピター)に対比される。なお先に出てき    た戦の神チューは、オーディンの次男坊で、トールの弟である。    金曜日Fridayは古代英語ではFrigedaeg「フリッグの日」である。    フリッグ(フライヤ)はオーディンの妻で愛の女神つまりローマ    のヴィーナスにとって代わったのである。    最後に土曜日は、古代英語ではSaeterdaeg(サターンの日)と言    った。この日に限ってローマの農耕の神サターンの名となってお    り、北欧神話の名前が出ていない。ラテン語系が、ローマ神の名    前を使わないで「安息日」から土曜日をsamediなどと名付けたの    に、英語だけがローマのdies Saturniにならったのもおかしな話    ではあるが謎である。因みにドイツ語の土曜日は二つ言い方があ    る。Samstagは明らかに「安息日」から来ており、Sonnabendの方    は「太陽の日の前夜」という言い方である。    英語の話題が多いと思われるので、あらためて英語の曜日とその    意味、ラテン語の曜日とその意味を英語で表現したものを一つの    表にまとめておこう。    英語の曜日    英語の意味    ラテン語の曜日  ラテン系の意味 Sunday      Sun’s day       dies Solis       Day of Sun Monday      Moon’s day      dies Lunae      Day of Moon Tuesday      Tiw’s day       dies Martis Day of Mars Wednesday Woden’sday dies Mercurii Day of Mercury Thursday Thor’s day dies Jovis Day of Jupiter Friday Figg’s day dies Veneris Day of Venus Saturday Saturn’s day dies Saturni Day of Saturn    イタリア語やスペイン語、北欧語などを得意とする方々もおられ    ると思うので、ご意見をお寄せいただければ幸いである。(YM) このコラムに関するご意見・ご感想は下記アドレスまでお寄せ下さい。 matogawa@planetary.or.jp ********************************************************************** ☆☆ ヒューストンレポート ☆☆      (今週はお休みします) ********************************************************************** ☆☆ ホットトピックス ☆☆      (配信済み) 各記事の詳細は日本惑星協会ホームページでご覧になれます。 http://www.planetary.or.jp/ ********************************************************************** ********************************************************************** ■タイトル  :TPS/Jメール ■発行元   :NPO法人 日本惑星協会          http://www.planetary.or.jp/ ■発行日   :毎週水曜日 ■発行システム:インターネットの本屋さん『まぐまぐ』          http://www.mag2.com/ ■マガジンID:0000022732 「TPS/Jメール」は、上記URLよりいつでも登録/解除可能 です。 ********************************************************************** **********************************************************************