**********************************************************************        ☆☆☆☆☆ TPS/Jメール ☆☆☆☆☆ ********************************************************************** 今週のもくじ  ・YMコラム  ・ヒューストンレポート   ・ホットトピックス  (作成者の健康上の理由により当分お休みします)   ********************************************************************** ********************************************************************** ☆☆ YMコラム ☆☆ (NO.468)    地球のような星を求めて──「ケプラー」打上げ    江戸時代の大阪の商人学者、山片蟠桃は『夢の代』の中で独特    の思想を展開している。宇宙観もその中に含まれており、その    「天文第一」の章では、地動説を肯定し太陽中心説を述べてい    るのだが、彼は宇宙が元々暗黒で、その中に一つの太陽がある    とする。そして太陽の光が届く範囲を「明界」と定義している。    それが現在私たちの言うところの太陽系である。明界には、大    きな惑星が六つあると言う。木・火・土・金・水の五星と地球    である。当時、天王星と海王星はまだ知られていなかった。月    は地球の付属星であるが、木星にも四つ、土星にも五つ付属星    があるとして、地球の月と合わせた10個を「小惑星」と呼んで    いる。今日の衛星だ。この10個の天体と6個の惑星は、もちろ    ん太陽の明界の中にあって、山片蟠桃は、そのどれもに人間や    禽獣、草木が存在すると考えていたようだ。また、「数万億ノ    星ミナ太陽ニシテ、……数万億ノ明界アリ」と、この地球を含    む太陽系を宇宙で唯一のものとは考えていなかったことも素晴    らしい。    本当に私たちの太陽系の外に、地球のような惑星があるのだろ    うか。世界中で、宇宙人論争は非常に長い歴史を持っている。    科学の力で「宇宙人」問題を考え探査していく時代が訪れ、現    在は太陽系の内部に、地球以外の惑星には人間のような生き物    はいないことは明らかになったが、この太陽系内に微生物ある    いはその痕跡を求める努力は精力的に続けられている。火星、    エウロパ、タイタン、エンケラドス、……探査の足が伸びるに    つれて、その候補地は増える一方である    他方、太陽系の外に生き物を求める課題は、太陽系内の生命    (痕跡)探しとは別に、陰に陽に続けられつつある。すでに    1960年に「オズマ計画」で始められた電波の到来を待ち受ける    米ロを中心とする多くのプロジェクト、パイオニアやボイジ    ャーに搭載した「宇宙人へのメッセージ」、アレシボからの    発信、参加型のSETI@HOMEプロジェクトなど、多種多様な試み    もあるが、何と言っても圧巻は、1996年にペガサス座に見つ    かった太陽系外惑星につづく発見ラッシュである。天文学者    たちはすでに300個を超える系外惑星の存在を確かめている。    ただしそれらはすべて木星型の巨大ガス惑星らしい。    そしてさる2009年4月6日、ついに地球のような固体表面を持つ    惑星の発見を目的とする重さ1トンの衛星が、フロリダの空へ    飛び立った。デルタUロケットに搭載された衛星「ケプラー」    である。「ケプラー」は、単純な地球周回軌道ではなく、太陽    を中心とする地球近傍軌道にあって、常に地球の近くにとどま    りながら、データを地上に送り続ける。視野角105度の望遠鏡    が、同時に10万個の星を観測しつつ、30分毎にその明るさを測    定しつづけ、惑星が母星の前面をよぎる際の微妙な明るさの変    化をモニターする。    「ケプラー」搭載のフォトメーター(光量計)の能力だと、こ    れまでの木星クラスの惑星の600分の1程度の系外惑星を発見で    きると推算されており、その成果が心待ちにされる。すでにさ    る4月8日に最初の光のイメージは届けられ、つづいて4月23日    には、主鏡の位置を焦点面の方へ40ミクロンほど移動、そして    主鏡の角度を0.0072度回転させる微調整を完了して、ピントは    ぴったりと合わせられた。これから続々と送られるデータの中    から、私たちはどんな「よその世界」を覗けるのか、楽しみな    ことである。 このコラムに関するご意見・ご感想は下記アドレスまでお寄せ下さい。 matogawa@planetary.or.jp ********************************************************************** ☆☆ ヒューストンレポート ☆☆ (397号)    シャトル・アトランティス、5月11日打上げ決定    宇宙船乗組員の検疫、5月4日より開始    著作権2009 ヒューストン・クロニクル    2009年4月30日    フロリダ州ケープ・カナベラル発。     NASAは7年近く放置しているハッブル宇宙望遠鏡の、最後の補修    ミッション打ち上げ期日を5月11日と決定した。    シャトル、アトランティスは、11日間のミッションであるが、い    まだに最も挑戦的なフライトと考えられている。    上級マネジャー達は4月30日にケネディ宇宙センターで会議し、    当初の計画より1日はやい打ち上げが可能であることを確認した。    当初、打ち上げは5月12日に計画されていたが、NASAは5月14日か    ら始まる1週間の軍隊演習準備のため、1日のゆとりもうけること    とした。    アトランティスの乗組員は5回の船外活動でハッブルの科学機器    を交換したり、修理したり、また新しい機器を取り付けたりす    る。それにより、軌道を周回している望遠鏡は5年から10年寿命    が延びることになる。    このミッションは昨年秋に計画されていたが、ハッブルの望遠鏡    が故障し、それを修復する準備が必要であったため、すべての計    画が7か月遅れてしまった。    アトランティスの7名の乗組員はヒューストンで月曜日(5月4日)    から検疫を受ける。これはいつもの通り、打ち上げの1週間まえ    である。ブタ・インフルが発生しているが、通常以外のことは    なにもしないと、NASA宇宙運行主任ビル・ガーステンマイヤー氏。    宇宙シャトルが国際宇宙センターのそばを飛行するのは、これが    最後となるであろう。宇宙ステーションに寄港しないフライトは    2002年にハッブルを補修してからは最初の飛行である。    「これはわれわれが慣れているミッションとは違います。」と、    ガーステンマイヤー氏はニューズ・カンファレンスで言った。    「船外活動は毎日あります。ハッブル望遠鏡の修理は、宇宙ステ    ーションで実施したような大きい規模のものに比較して、顕微鏡    的作業です。」    ハッブル望遠鏡の修復作業に加えて、7名の宇宙飛行士は、地球    へ帰還するとき彼らを危険にさらす可能性のあるシャトル外部    の傷を、時間をかけて細かく点検をしなければならない。別の    シャトル・エンデバーが必要に応じて、迅速に救助に向かえる    よう、別の発射台で待機している。    NASAの科学プログラム職員のトップであるミカエル・ルッターは、    ハッブル・ミッションはすこぶる重要であると言う。    シャトル・アトランティスは22,500ポンド(10,200s)のあたら    しい望遠鏡と工具を運ぶ。    発射時間はヒューストン時間で1:01pmである。 Shuttle Atlantis to launch May 11 Copyright 2009 Houston Chronicle ********************************************************************** ☆☆ ホットトピックス ☆☆        (当分お休みします)       各記事の詳細は日本惑星協会ホームページでご覧になれます。 http://www.planetary.or.jp/ ********************************************************************** ********************************************************************** ■タイトル  :TPS/Jメール ■発行元   :NPO法人 日本惑星協会          http://www.planetary.or.jp/ ■発行日   :毎週水曜日 ■発行システム:インターネットの本屋さん『まぐまぐ』          http://www.mag2.com/ ■マガジンID:0000022732 「TPS/Jメール」は、上記URLよりいつでも登録/解除可能 です。 ********************************************************************** **********************************************************************