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クレーターだらけの表面
水星の表面は月に似て、無数のクレーターで覆われている。これは約40億年前に無数の天体が衝突したためである。小さい衝突で直径数kmのおわん型のクレーター、大きい衝突で深皿型のクレーターが形成され、さらに大きい天体の衝突になると、内側に同心円状の直径数100kmのベイスン(衝突孔)が形成された。水星には大気がほとんどないため、こうした地形が風化されることなく保存されている。
カロリス・ベイスン
直径1300kmの巨大な衝突クレーターで、水星の約1/4を占める。約40億年前、直径が100kmほどの天体の衝突により形成された衝突孔と考えられている。カロリス・ベイスンの内部は、比較的滑らかな平野で占められている。このような滑らかな地形は、噴出物で覆われた地域である。これは大衝突のために、約1億年以前に終わってい火山活動が再発して噴出した溶岩によって作られたと考えられている。北半球西の高緯度の地域に位置している。
カロリス山脈
カロリス・ベイスンを作った衝撃で、いくつもの山脈同心円状にできた。カロリス山脈は高さが2000mもになる連峰で、カロリス・ベイスンの一番外側に位置している。
しわだらけの地形
カロリス・ベイスンを形成した衝突の衝撃波は、水星の表面と中心核を通過して進み、反対側で交錯して振動を起こした。その結果、カロリス・ベイスンのちょうど反対側に「特異な地形」と呼ばれるしわだらけの地形が形成された。無数の窪地が乱雑に入り乱れた丘陵地域で、水星の特徴的な地形である。
ディスカバリー・ルーペス
水星には、表面を切り裂いて走るルーペスと呼ばれる深い断崖地形がある。この地形は、水星誕生後の冷却により、その巨大な鉄の中心核が4kmも縮んだために表面が歪み、地殻が押し上げられて割れて隆起したものである。ディスカバリー・ルーペスは長さが550kmにも及ぶ代表的な断崖地形で、南半球の西経38度付近に位置する。ディスカバリーの名前は、新航路を発見した英国人船長、ジェームズ・クックが乗ったディスカバリー号にちなんでいる。
光状クレーター
水星には、最も明るく輝いている光条クレーターが少なくとも100個見られる。これは放射状に広がる車輪のスポークのような光の筋で、クレーターの形成時に飛び散った明るい物質でできたようである。
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