SETI@homeはBOINCに移行します

以下は,原文2003/10/25時点の翻訳です。 オリジナルの知的財産権は SETI@homeに属します。 

原文 Moving SETI@home to BOINC

まもなく私たちは、BOINC に基づいた次期SETI@homeをリリースします。  BOINCは、SETI@homeのような分散コンピューティングプロジェクト のための、汎用のプラットフォームです。  SETI@home/BOINCに切替えるのは簡単です:

もし問題があれば、"従来のSETI@home"を、もう一度インストールして、 走らせつづけることができます。 

移行の段取り

まだ、しっかりしたタイムテーブルはできていませんが、 移行の段取りは以下のようになるでしょう:
  1. まず、SETI@home参加者の情報(アカウント、チーム、プロファイル)の スナップショット( 訳注:特定時点でのデータ内容)を記録します。  それを使って、SETI@home/BOINCのデータベースを初期化し、 そのあとで、SETI@home/BOINCプロジェクトを開始するでしょう。 
  2. 次の月ぐらいに、すべてのSETI@home参加者に対し、新しいアカウントIDを メイルで送り、BOINCに切替えることを 促します。  この期間、現在のSETI@homeを走らせつづけることができますし、 あなたの計算結果は記録され、かつ有効に使われます。  新しいSETI@homeアカウントを作ったり、チーム 変更をすることもできますが、それらは、BOINCには引き継がれません。  (訳注:前述のスナップショットに入っていないためです)
  3. SETI@home/BOINCが安定して、かつ、ほとんどのプラットフォーム向け のSETI@home/BOINCの版が使えるようになったら、従来のSETI@home用 のデータサーバを停止するでしょう。  この時点で、 SETI@home/BOINCに移行 せざるをえなくなります。 

質問への回答

なぜSETI@homeは、BOINCに切り替わろうとしているの?

いくつかの理由があります:

私のワークユニット合計はどうなる のでしょう か?

BOINC の各プロジェクトは、さまざまな長さのワークユニットを、 持っているかもしれません。 そのためBOINCは、 あなたのコンピュータがした仕事の量を、 ワークユニットの数ではなくて、 実際になされた計算の量 をものさしにして、 把握します。 

この変更のため、SETI@home/BOINCのアカウントは、 従来の作業量合計と、新規の作業量合計とを、別々に持つことに なるでしょう。  従来の作業量合計とは、現在のSETI@homeでのワークユニット 解析数の合計です。  この値は[BOINCに全てが移行した後は]、変わることはなくなり、 従来の作業量合計に基づく最終結果のスコアボードが、私たちのWebサイトの一画に 残ります。 新規の作業量合計のカウントはゼロから始まります。 

SETI@homeのチームには何がおこるでしょうか?

現在のSETI@homeの全チームと、 そのチームへの参加状態は、SETI@home/BOINCへとコピーされます。 

SETIQueue (および同様のプログラム)は、移行後も使えますか?

これらのプログラムは、従来のSETI@homeで大変有用だったのですが、 BOINCでは役に立ちません。 しかし、その機能のいくつかは別の方法で 代替することができます:

どのプラットフォームがサポートされるのでしょうか?

最初は、Windows/X86, Linux/X86, Solaris/SPARC, そして Mac OS X がサポートされるでしょう。 (これらのプラットフォームが、 我々[自身]が使えるものの範囲です。) 現在のソースコード配付 のポリシーを継続し、SETI@homeが今、走っている全てのプラットフォームを、 最終的にはサポートしたいと思っています。 

まずは、Windows版はグラフィカルなインタフェースをもち、 他の版はコマンドラインインターフェースを持ちます。  最終的には、ほとんどのプラットフォームが、両方のインターフェース で使えるようになるでしょう。 

マルチプロセッサのマシンで、 複数のクライアントを走らせることができますか?

できます。 しかし、複数個、走らせる必要はありません。  というのは、BOINCは自動的にホストのプロセサを全部使うからです (あなたが、そうするな、と指定しないかぎりは)。 

入力と出力のファイル形式は変わるでしょうか?

変わります。  新しいデータ形式はXMLに近いものです(正式なXMLではありません *2 )。  その(XML的な)データ形式を扱うため、SETI@homeの解析結果(ワークユニット内で 見つけた信号) の内容を表示するプログラムは、変更が必要です。  ファイル形式とネットワーク通信についての情報は、 ここにあります。 

(*2 訳注: タグの使い方はXMLにあわせてありますが、 well-formed XMLではありません。上記リンク先にある、WUの例をみると、 CDATA内でもないのに、[<] が WUの信号データ部分に現れているように 見えます。stateファイルの例では、トップレベルのタグが複数ならんでいます。 Outputファイルの例は、10月25日の段階ではまだ載っていません。)

ワークユニットと結果のファイルの大きさは、 現在とほぼ同じになるでしょう。  ブラックホール探索のプロジェクトは、もっと大きな、 およそ1MBぐらいのワークユニットを使うでしょう。 

BOINCは安全でしょうか?

公開して実施される分散コンピューティングは、セキュリティについて たくさんの課題があり、参加者への脅威と、プロジェクトへの脅威の、 両方を含んでいます。 それらのいくつかが、 ここ で議論されています。  BOINCは、ダウンロードしてきた実行可能コード(訳注:プログラムのこと)が、 確かに改竄されていない正当なものである ことを保証するため、「デジタル署名」と呼ばれる仕組みを使います。 

(翻訳草稿#3 原文2003/10/25現在版向け。 Translated by je2bwm, comments from Kiyota,Yamane[1009], Hasegawa Ryuichi[1011] and Takeda [1012] included )

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