持続性検査グラフの読み方
Key Features of Persistency Graphs (
原文,英語版
)
SETI@homeが信号を検出していくうえで重要なステップとして、たくさんの信号の中から 持続性のある信号がどれなのか見極める仕事があります。「持続性のある」 という意味は、別のタイミングで観測しても、同じ天空の位置に同じ周波数で その信号が消えずに残っているということです。 (持続性のある信号を確定する例が
ニューズレター #9
にあります。) 持続性のある信号の詳細を吟味するために、持続性検査グラフというものを 使います。持続性検査グラフは、個々の
スパイク
や
ガウシアン
、
パルス
、あるいは
トリプレット
がどのように分布している調べるために、 それぞれ個別に焦点を当てる形で使われるほか、信号のもつ 諸々の性格を照らし合わせるために、複数のグラフがしばしば 同時に使われます。
このグラフの実体は、信号のウォーターフォールプロットと 周波数分布ヒストグラム、時間分布ヒストグラムの3つを 組み合わせたものです。それらを以下で説明しましょう。
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グラフの表題
持続性検査グラフそれぞれの上端には、プロットされている 信号の種類、すなわち、"all signals"(全種類)、"Spikes"(スパイクのみ)、 "Gaussians"(ガウシアンのみ)、"Triplets"(トリプレットのみ)、 "Pulses"(パルスのみ) が表示されています。さらに、持続性をもつ信号の 識別名(ID)と、その信号が検出された時刻が書かれています。
ウォーターフォールプロット
グラフの左上隅から広がっている四角の領域には、検出された 信号がひとつずつ、その検出時刻(縦軸Y)と周波数(横軸X) の位置にプロットされています。このプロット領域のちょうど 中央に、紫のひし形マークで囲んだ信号があります。これが 注目している当の信号で、この信号については、すでに 同じ天空の位置で検出した信号が別に1つ以上あり、持続性 があると考えているものです。グラフにプロットされた信号の種類が "all signals"(全種類)の場合は、種類を区別するためにスパイクは青、 ガウシアンは白、パルスは黄、トリプレットはオレンジ色と 色分けしてあります。その他の場合はグラフにプロットされる 信号の種類 が1つなので、全部、白い点で表現されています。
周波数分布ヒストグラム
周波数分布ヒストグラムは、その横軸(周波数を表すX軸) の値がウォーターフォールプロットの横軸と一致するように 描かれています。このグラフから分かることは、注目している信号 (紫のひし形マークで囲んだ信号)の周りで見つかった 他の信号が、どのような周波数でどれだけの数見つかっているか ということです。このグラフで上に突き出て目立つ部分が あったとすれば(たとえば、サンプルのグラフの1419.903MHzのところ)、 その周波数でとても多くの数の信号が検出されていることを 意味します。このような突出部分は、典型的には
電波障害
(RFI)
の周波数帯であることを示しています。ですから、もし、 注目している信号がこのような周波数帯のいずれかと同じ周波数に あったなら、注目している信号もRFI由来のものらしい ということになります。
時間分布ヒストグラム
時間分布ヒストグラムは、その縦軸(時刻を表すY軸)が ウォーターフォールプロットの縦軸と重なるように書かれています。 異なる周波数の信号が特定の時刻で同時にたくさん検出されていると、 このグラフは右側に突き出た形になります。この形は広帯域信号の 特徴です。広帯域信号を作り出すには途方もないエネルギーが要るので、 その信号の源はほぼ確実に天文的現象かRFIです。
(Translated by K
OMORI
Hitoshi .)
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