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海
マーレとも呼ばれる広大な暗い地域(クレーター)のことで、大昔、月の暗い部分に水があると信じられたことからこの名称がつけられた。実際は溶岩が固まった平坦な窪地で、約30億年以前の月の火山活動が活発であった時期に、隕石の衝突で出来た孔(ベイスン)に流れ込んだ溶岩が冷えて固まって出来た地域である。
月の表側の最大の海は「嵐の海」である。この他、人類が最初に着陸した「静かの海」、「晴れの海」、「雨の海」、「危機の海」、「豊かの海」などがある。月の裏側には、「モスクワの海」、「東の海」、「天才の海」などがある。
「静かの海」の表面
アポロ11号の月着陸船から見た「静かの海」。表面のあちこちにクレーターが見える。一番右の大きなクレーターは、直径23kmのマスクリーンで、月の北緯2.2度、東経30.1度に位置する。アポロ11号の着陸地点は、画面右角の明暗の境目である。
インブリウム・ベイスン
最大で最新の円形衝突構造である。形成後溶岩によって埋められて出来た暗い地域は、直径1300kmの「雨の海」
として知られている。インブリウム・ベイスンは三つの同心円状の山脈に囲まれている。一番外側のカルパチア山脈、アペニン山脈及びコーカサス山脈で形成される同心円構造がはっきりしている。画面は直径115kmの地域で、月の北緯26.7度、西経13.1度の周辺にあたる。
オリエンタレ・ベイスン
地球から見て月の西縁ぎりぎりにある巨大な衝突構造である。画面中央のクレーターの周囲には、三つの同心円構造が見える。一番外側の同心円は、直径900kmのコーデリア山脈である。
ツィオルコフスキー
幅180kmのクレーターで、暗い平坦部があるためよく目立つ地形である。この名前は宇宙旅行の父と呼ばれるコンスタンチン・エドアルドヴィッチ・ツィオルコフスキー(1853〜1935)に因んでつけられた。このクレーターは裏側にある。
月の裏側には、ツィオルコフスキーを宇宙旅行の想像に駆り立てた有名なSF小説「地球から月へ」の作家ジュール・ベルヌや初めて有人宇宙飛行に成功したユーリ・ガガーリン(1934〜1968)の名前がつけられたクレーターがある。
コペルニクス
放射状の光条を持つ比較的新しいクレーターの代表格で、約8億年前にできたものである。光条は隕石が落ちた衝撃で飛び散った明るい色の岩石の破片である。この名前は、地動説を唱えたニコラス・コペルニクス(1473〜1543)に因んでつけられた。
二重惑星
月と地球に対する大きさの比率は、冥王星と衛星カーロンの比率に次いで大きい。また、月は27.3日とほぼ地球と同じ周期で自転しているので、常に同じ面を地球に向けている。月と地球は、カーロンと冥王星と同様二重惑星の関係にある。
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